そういうと、おじいさんはすごい勢いで走り去っていきました。
大きなタンスを利用して、手押し車型のイスを作ってあげたミックマック。
あれだけあった木材も、もう少しだけなっていました。
「あれだけあった木材もずいぶんすくなっなったなぁ~。」
ミックマックがさらに歩いていると、母親と子どもがいました。
子どもは機嫌が悪く泣きじゃくっていました。
「うぁ~ん、ニンテンドースイッチを買ってくれなきゃ帰るもんか!」
「そんなこと言ったって、坊や、買えるわけないだろう。我慢しなさい。」
「ウォォオオオオオオオオオオオ!!!!」
それを見ていたミックマックは思いました。
(そうだ、余った木くずで積木を作ってあげよう!)
さっそくミックマックは残りの木材をすべて利用して、積み木を作ってあげました。
「さあ、坊や、積み木だよ!」
「うわっ♪ありがとう!これほしかったんだ!」
子どもの機嫌もなおり、母親も大喜び。そして、あんなに大きかったタンスもきれいになくなってしまいました。
「捨てに行く手間が省けたな~。みんなも喜んでくれたし。よかったなぁ」
ミックマックは家へと帰ることにしました。
翌日、なんということでしょう!ミックマックの家の前には行列ができていました。
タンスを勉強机や手押し車型のイスや積木に変えたといううわさが広まって、ミックマックのところには多くのお客さんが押し寄せたのです!
「このタンスも机に変えてくれないかい?」
「このビンでオシャレなランタンが作れますか?」
「このデニムからトートバックをつくってくれんしゃい!」
それまで貧乏だったミックマックは、このおかげで、仕事に恵まれ安泰に暮らしましたとさ。
おしまい
*この物語はフィクションです。*
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