ミックマックは目を覚ましました。気が付くと、自分の家に戻っていました。
そしてふと枕もとを見ると、見たこともない大きな箪笥(タンス)がありました。
「何だこのタンスは?こんな大きなタンス、家にあっても困るなぁ~」
それで、どうしようもなく、ミックマックは大きなタンスをリヤカーにのせて捨てに行句事にしました。
その途中、ある家の前を通りかかったときのこと。
家の夫婦が何やら話をする声が聞こえてきました。
「あぁ、こまったなぁ~」
「ホントに困りましたねぇ~」
「子どもが勉強するための机が欲しいけど、買ったら高いもんなぁ~」
「そうですね~。だけど、勉強する机がないとちゃんと勉強できないし~」
「困ったなぁ~」
それを聞いていたミックマックは、捨てに行く途中だった大きなタンスを利用して、子どもの勉強机を作ってあげることにしました。
大きなタンスを分解して、オシャレな木の勉強机を作ったのです。
「ミックマックさん、ありがとうございます!」
「これで、うちの子どもは開成高校を受験することができます!」
夫婦はえらく喜んだそうな。
大きなタンスを利用して、子ども用の勉強机を作ってあげたミックマックでしたが、まだ木材は余っています。
「こんな木がたくさんあっても邪魔なだけだ。」
そういって、ミックマックは分解したタンスを捨てに行くのでした。
そしてしばらく進んだところで、一人のおじいさんにあいました。
おじいさんは、杖をつきながらふらふらと歩いていました。
「おじいさん、大丈夫ですか?」
「ああ、だけど、こう暑いとしんどいのぉ~。どこかで座って休憩できればええんじゃが。。。」
そこで、ミックマックは、余っている木材で手押し車型のイスを作ってあげることにしました。
「おぉ~。なんとありがたい!これで疲れたらいつでも休めるわい!ミックマックさんありがとよぉ~!!!」
そういうと、おじいさんはすごい勢いで走り去っていきました。
-------------------------------------------続く--------------------------------------------------
*この物語はフィクションです*
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